魂(スピリット)

  • 2013.03.05 Tuesday
  • 22:02
 
H24年の年末・・・

一つの歴史に幕が引かれた。

自動車メーカーMAZDAのロータリーエンジンの生産が、一旦終了したのです。

そのロータリーエンジンを搭載する RXシリーズ の系譜も ここで一旦途絶える事となったのです。





RX−7  RX−8   
いずれもロータリーエンジンを搭載する MAZDAのスポーツカーとしてのフラッグシップモデル。

最終生産ロッドには 生産終了による限定車 として

『スピリットR』のグレード(称号)が与えられたのです。



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20歳で就職、一人暮らしを始めた時、
初めてRX−7という車に出会いました。


世間の厳しさも、自分で稼ぐお金の大切さも何も知らない社会人一年生の私に、親父が探してきてくれた車。





曲線を多用した、無駄をそぎ落とした美しいボディー 
走る事だけを考え極限にまで軽量化された足回り(アーム類にアルミを多用)
前後車軸重量配分50:50
そこに搭載された 軽量コンパクトにしてハイパワーのロータリーエンジン
13B−REW

そのスタイリングにおいても、その走りの特性おいても、まさに『日本刀』を具現化したような車でりました。

20歳〜27歳までの7年間を このRX−7という車と過ごしたノン

たくさん走り沢山お金も使いましたが、
この車は、私に 『スピード』とか『スリル』 というものとは別に

すごく大切なものを与えてくれました。


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それは、 この車というコンテンツを介して知り合える事の出来た

『たくさんの人たちとのつながり』という目に見えないもの



高校の時から看護師という職を目指し『衛生看護科』という男性の少ない世界から『病院』という、こりゃまた男性も少なく、ある意味閉鎖的ともいえる環境下を歩んできたノン

車のチューニングショップで

夜の峠で

サーキットで


何もかもが初めての世界へ

この車を選んでいなければ、決して交わる事のなかったであろう世界へ、このRX−7が連れ出してくれたのです。





そしてそこで知り合った 『漢(おとこ)』 たち

閉鎖的な環境で、模範とすべき同性の先輩に恵まれなかったノンにとって
そこで接するすべての人たちが、輝いてみえたのです。



そんな人たちに接する中で、さまざまな事を見て
さまざまな事を教わったノン



その一つ一つが今でも鮮明に心に残っています。






















翌日早出だろうが、夜勤明けだろうが、暇があれば通ったチューニングショップ
そこで私のRX−7の改造に携わってくれた
Hさん

車の構造、整備のイロハ、技術的な知識はもちろん、
『職人』『大人の男』としての仕事への取組む姿勢を教えてくれました


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追加メーターの配線を引き込む際
『見えない所ほど美しくしとくもんや』


エンジンの積み替えのため、膨大な量の補機類を取り外しながら
『一つずつ確実に。 終わりは必ず見えてくる』



明らかなオーバーワークを目の前にしても
『さーて  やるかのう』



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始動しないエンジンを調べる際
『セルは回る プラグの火は飛ぶ あとは・・・。   こうやってな、解らん時は消去法で一個一個潰していくんや』

















峠で走り始めた頃、私に声をかけ、チームの仲間として引き入れてくれた

ICEMAN リーダー Sさん 

男の先輩としての 『男らしさとは何か』 を教えてくれました



私を助手席に乗せて、走りながらの実地指導中
『ノンは頭で考えすぎる。 色々考える前にこの道10本走ってから、それから何が足りんのか、そこで初めて考えればいい。人の生き方もそんなもんやろ









圧倒的な性能を持つ、他のチームの車とのバトルに挑んだ際
『負けんわ。 ぶっちぎるわ』

(結果は大差を付けられたが・・・。その後で発した言葉↓)

『やっぱなあ・・。かわいい後輩の前では、見栄でもかっこよくしちょかんとな!
ノンも、女(彼女・嫁)の前ではこれくらい見栄はらんとな。それがな、男っちゅうもんやわ







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余所と余所のチーム同士のちょっとした揉め事の聞きつけて
『まかり間違ってノンも何かふっかけられたら、すぐ俺に言いに来いな。俺が言って話つけるわ。』



   



















圧倒的な速さ、それを支えていた技術・知識
そして、あれほどの荒くれ者達を楽しく一つにまとめ上げていたカリスマ性を有する
Hさん


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セオリー通りの走らせ方と違うと問うノンに対して
『本に書いてあるやり方では、逆にその書いてあるレベルの内容の限界に制約されることになる』






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惜しげもなく、自分の見つけた技術・知識を教えるHさん
『おれはうれしいよ。俺が実績して形にしたやり方に、皆この考えに賛同してついてきてくれる。こんな楽しい事はないよ』







居酒屋 六本木にて
『車で峠走ってる連中なんて、心どこかで´俺が一番になりたい´って思ってるような奴らだよ。それがこうやって集まって、まとまって・・・。 無敵楽しいな!』













そんな猛者たちの 何気ない一言が

未熟だった私に強烈な刺激と影響を与え、考え方・心に変化を及ぼしていく。

その変化こそが

それは 『心の成長』 と断言できる。






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"SPIRIT R"の名には、「悪魔の爪痕」に立ち向かった伝説の時代から、ロータリーエンジンRENESISの開発まで、つねに「飽くなき挑戦」によって技術を革新し、夢を叶えてきた私たちの誇り高き開発魂が込められているそうです。





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私にとってこのエンブレムはもう一つの意味を持つ




Rロータリー=回転する。 

終わることのない円状の形状
  


私に様々な事を教えてくれた人々とのつながりの輪

今も絶えることなく、その輪の中を回り続ける想い
















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そして今も

バイクという一つのコンテンツが

私を 一人の人間として次の上部構造にシフトしてくれる輪を与えてくれる。



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生き方を見せてくれる  考え方を伝えてくれる

時に道を指し示してくれる




こんなにも素晴らしい人達に巡り合え、私はなんと幸せなのだろう。

















あの時の想いを忘れない様に。

いつか必ず還れる様に。








その輪を繋げるために・・・。





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心の中の 絆の輪    
 
SPIRIT R










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ZZRに受け継ぎ、抱き続け

今、発進である。







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