旧永慶寺跡散策と田北氏一族の痕跡を辿る

  • 2018.01.28 Sunday
  • 11:01

 

我が故郷、庄内町のご近所ツーリング

 

 

IMG_1428.JPG

 

今回ご一緒していただいたのは、大分県の中世の歴史に大変詳しい

 

歴史研究家の『SU−吉』先生

 

 

 

 

SU−吉さんは 歴史に詳しいだけでなく

 

 

 

 

豪邸のバイク専用ガレージには ごらんの様に

 

 

 

(SU−吉さんのブログ 『今日の仙道』 http://blog.goo.ne.jp/soranyan1453  より引用

 

 

ミニバイクのスクーター、 コレクターの多いゴリラ の他

 

汎用オフロードバイクの傑作機 セロー250

 

 

 

 

 

そしてメインの大型バイクとして

 

イタリアの元気娘

 

 

 

 

 

 

 

 

泣く子も黙る  ドカティ モンスター 1200R

 

を所有している、根っからのバイク乗りというお方なのです。

 

 

 

 

IMG_1435.JPG

 

そんなSU−吉さん。 

 

本日は散策用にセローで出撃。

 

まず向かったのは、由布市の有形指定文化財に登録されている

 

『旧永慶寺の跡地』

 

 

 

市道から逸れて、少し山中に分け入りますと

鬱蒼とした木々の合間に、少し開けた場所が見えてきました。

 

 

IMG_1443.JPG

 

建物の基礎らしき跡が見えます。

 

以前 私一人で来た時は 

 

ノン

『ああ。ここにお寺の建物があったんだなー。』

『今では寂しいもんだ』

 

と、この場所の栄枯盛衰の儚さを感じる位でしたが・・・。

 

 

 

IMG_1437.JPG

 

SU−吉さんは、さっそく調査を開始します。

 

SU−吉さん

『この基礎の周辺に散らばってる瓦の形状は、比較的新しいね』

『たかだか何十年か前 程度の古さだね』

 

 

 

 

IMG_1441.JPG

 

SU−吉さん

『それに対して、石垣の方は・・・。』

『野面積みといって、鎌倉・戦国時代に最も一般的だった手法だから・・・。』

 

 

 

IMG_1442.JPG

 

 

SU−吉さん

『敷地の広さからして、15〜16世紀にはとても栄えていたお寺だったんだね』

『社殿の瓦は比較的新しかったから、適宜補修がなされて大事に管理されていたんでしょう』

 

 

 

 

 

 

残された痕跡から、

その在りし日の姿だけでなく、社会背景までも推理していきます。

 

 

 

郷土研究部に 一騎当千の先生を迎え入れた気分です!

 

 

 

 

 

 

 

IMG_1439.JPG

 

 

歴史探訪は続きます。

 

旧永慶寺跡地の見学の次は、その場所からすぐ近くにある

 

『松牟礼城跡』の調査に向かいました。

 

 

 

 

IMG_1444.JPG

 

 

こちらも、庄内の主要市道(農道)から一本脇道に逸れたルートを辿る事になるのですが

 

 

 

IMG_1447.JPG

 

 

そのルートは プチ林道!

 

距離にして1km程度のフラットな道のりですが、 

 

オフロードがあま得意でないSU−吉さんにとってはかなりの試練だったようです。

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_1448.JPG

 

心配は要りませんでした。

 

 

汎用傑作機のセローを見事に操り

 

 

 

 

 

IMG_1449.JPG

 

 

 

IMG_1450.JPG

 

 

プチ林道を颯爽とクリアー!

 

これなら 今後さらに奥地の林道まで探索で入っていけそうですね!

 

 

 ぼそっ  (毎回 こうやってちょっとずつ林道に連れていけば・・・。  )

 

 

 

 

 

IMG_1451.JPG

 

 

 

IMG_1452.JPG

 

 

さあ、看板が見えてきました。

 

かなりマイナーなスポットにも関わらず、看板はきれいに保たれており

 

ここを管理する方の この場所に対する思い入れが感じられます

 

 

 

 

IMG_1453.JPG

 

 

 

城跡と言っても、この辺りにあるのは 

 

 

 

 

 

 

三箋山 の山頂である事を示す看板と(国土地理院の三角点もあり)

 

 

IMG_1460.JPG

 

 

この様な石碑が残っているだけです。

 

 

 

 

IMG_1461.JPG

 

石碑に彫られた 抱き杏葉の家紋

 

 

大友氏はこの紋を大いに愛好し、功績のある部下に与え「同紋衆」として特別扱いにしたことです。

 

 

 

 

 

石碑の裏からは、ここにあった松牟礼城に関する伝承が書かれておりました。

 

 

 

 

‖舁Щ畚藺綢舁能の子にあたる親秀。 

 この七男である´親泰´が父の 親秀から田北という地方を領土として貰い受け、

 田北氏を名乗るようになった。  そこでここに山城を築いたという。

∨修譴麕掘‥臘鼎侵攻してきた時も 断崖絶壁で防御されていたので 

 攻めずして去ったのだ

J枯州嫁 豊臣秀吉が大友氏をめっちゃ怒って領地を没収、それで大友氏から派生したこの城も一緒に廃れていきましたとさ

(ちなみに秀吉が大友氏を怒った理由は 文禄・慶長の役において、敵前逃亡したから)

 

 

 

という事がかかれており

この辺りまでは前回私一人で訪れた際にも読み解くことができ

 

大分の歴史を調べるにあたって、この松牟礼城が陥落したという説がかなり濃厚であった事まで辿りつきました

 

 

 


 

SU−吉さんの意見としても

 

この手のローカルな史実は、その祖先や地元の方により書き換えれたり 脚色されている部分が多く

 

一番確実なのは、せめて側(つまり島津側)の文献と照らし合わせる事が真実に辿りつく近道だという事でした。

 

 

 

陥落しなかった?  いや、陥落した?   防御が強固だったので攻められなかった?

 

 

SU−吉さん

『侵攻拠点として そんなに重要じゃなかったから無用な犠牲を出さない様に ただ攻めずに素通りしただけかもね』

 

 

 

なるほど、それならばどちらの意見にも受け取る事が出来ます。

 

 

 

SU−吉さんの見解を聞いて、この城の別の姿、見方を垣間見れました。

 

 

 

 

 

 

さらに前回来た時には、ただ鬱蒼とした藪にしか見えなかった場所も

 

Su−吉さんの心眼に掛れば

 

 

 

IMG_1462.JPG

 

 

SU−吉さん

『この一段低くなってる場所は、明らかに造成された後だね』

『反対側は谷だから、こちら側は防御する必要がある』

『つまりここに郭(くるわ)を造ってたのかもね』

 

 

 

 

 

IMG_1457.JPG

 

SU−吉さん

『この痩せ峰も、明らかに両岸を削られてるね。』

『防御のためか、峰の先端に狼煙台等を置いたのかもしれないね』

 

 

 

 

本当に素晴らしい!

 

Su−吉さんとならば、さらに深い場所にある真実まで到達できるかもしれない。

 

 

 

 

 

IMG_1463.JPG

 

松牟礼城探索を終えた我々は、 

 

 

IMG_1464.JPG

 

 

 

この場所から少し下った所にある『田北城』の痕跡の調査を開始。

 

 

田北城とは、その名の通り 先程の松牟礼城を根城としていた 田北氏一族が

 

普段の居城として使っていたとされる城(城というか屋敷)であります。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

聞き込みに熱中するあまり 写真をあまり撮っていないという痛恨のミス!

 

すいませんSU−吉さん。  ((+_+))

 

 

 

 

 

 

 

聞き込みの途中で色々な面白い事ありました。

 

 

 

・地図の上では記されていないが、昔からの地元では

 上田北(かみたきた) 下田北(しもたきた)  という地名の呼び方が残っている

 

・やはり田北性が多い

 

 

・昔はここの大きな規模の集落があった事を連想させる、

 大きな納屋・蔵が残っている家が多い

 

・村の中心部であったと思われる場所には 中村(なかむら) という地名が残っている

 

 

 

 

 

 

 

そして、その 中村 と言われる場所の辺りに 

地元の方からの情報を頼りに行ってみると

 

 

IMG_1470.JPG

 

 

畑のすみに、ポツンと残されたお墓を発見

 

これこそが 田北氏の始祖にあたる方のお墓だというのです!

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_1465.JPG

 

お参りをした後、さっそく拝見・・・。

 

 

通常 お墓といえば 

 

 

 

 

元来インドにあった宇宙を構成する五大要素をもとにした思想で、日本において、その思想が塔の形として具現化・造立され始めたのが平安時代後半頃と考えられているそうです。

 

しかし このお墓は その五輪の要素は取り入れられて無く

 

その事から 平安時代の前期以前(西暦800〜900年)に造られた可能性が高いと思われます。  

 

 

 

 

しかし 大友氏の始祖である 大友能直が 豊前豊後の両国守護鎮西奉行となったのが建久7年(1196年)

 

田北氏の起こりはさらに そのあと と言う事を考えると

 

このお墓は 

 

田北氏の始祖にあたる方ではなく、もっと古くから土着していた豪族のものではないのか?

 

はたまた、この辺りでは仏教勢力が薄かったため、お墓を造るにあたって 昔の形式の墓石が用いられていたのではないか?

 

 

 

等など、様々な考察が沸いてきます。

 

 

 

 

 

 

IMG_1466.JPG

 

詳しく調べようにも、 阿蘇の火山石灰岩である白い石は大変に脆く(だが加工が容易)

 

表面に刻まれた文字は風化で判別が出来ず、 この模様の様なものがわずかに見える程度でした。

 

 

 

 

 

この後もさらに、この周辺の探索は続き

 

ついに田北城のあった痕跡を見つけるに至りました!

 

 

 

 

 

IMG_1472.JPG

 

山の中に不自然にポツンと残された鳥居。

 

その奥にあった神社

(探索が楽し過ぎて写真を撮ってないのが本当に悔やまれます::)

 

現在は城としての姿はありませんでしたが、神社として祀られたその場所は

地元の方々(田北氏の末裔の方々)に 今も大切にされていたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

我が故郷 由布市 そしてその近辺。

 

まだまだ郷土の研究は続きます・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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そして、SU−吉さん&セローの 林道探索能力の高さを発見したツーリングでもありました^^

 

 

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

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コメント
初めまして、私は生誕35年間庄内町で生活しておりました

結婚を機に大分市に今現在住んでいる還暦近いオヤジです。

庄内町は母親の里があり叔父叔母がすんでおりますのでちょこちょこと帰っております。

貴ブログを最近から拝見させて頂いております、35年間行動半径が狭かったので新発見の場所を楽しく見ております。

  • 丁稚小僧
  • 2018/01/28 3:20 PM
>丁稚小僧さん

コメントありがとうございます。

私も生まれと育ちは庄内で、就職してから15年程離れていましたが、家族が出来てからは庄内に帰化してマイホームを構えました。
ですので、庄内や由布市の郷土の歴史や文化に興味を持ち始めたのは割と最近なんです。

このブログの右側の欄の『由布市郷土研究』のカテゴリーをクリックして頂けると、由布市の記事が見れます。

これからも郷土記事の充実に努めたいと思っております。
よろしければ また覗いてやってください^^
  • のびのびノン
  • 2018/02/03 10:42 PM
楽しかったあの日の記事が、
見事に完成されており、
能書きばかり言っていたSuー吉は、
穴があったら入りたい位に、
恥ずかし・恥ずかし。

郷土の歴史探検は楽しいですねえ。
お金はかからないし、
勉強になることばかりだし、
地理や歴史に明るくなり、
Suー吉のライフワークである、
苗字・地名はお宝の山だし。

これはもう、辞められませんなあ。
ノンさん、又行きましょう。
そして、探しましょう。

Suー吉温泉にも御案内致します。
タオルを持って行きましょう(*^^*)
  • Suー吉
  • 2018/02/04 2:06 PM
>SU−吉さん
コメントありがとうございます^^
我が郷土はまだまだ謎だらけ、埋もれた歴史だらけ・・・。

また興味深いネタを仕入れておきます^^

またお付き合いください!
  • のびのびノン
  • 2018/02/10 10:54 PM
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